平面ワークAI外観検査システム「SLAID」

SLAIDとは

SLAIDとは

「SLAID」とは、ラインスキャンカメラ(以下、ラインカメラ)の特性を生かした平面形ワークに特化した外観検査システムです。エリアカメラでは、撮像が困難な大きいサイズのワークも検査可能となります。
ラインカメラはその特性から露光時間が短く、明るさを確保しづらい点がデメリットでした。
そこで専用の超高輝度ハイブリット照明により不足しがちな光量を確保し、複数の照明を同時にワークに照射することで、単一の照明では検知しにくい不良を検出しやすくしています。

以下のような課題をお持ちの方におすすめなソリューションです

  • エリアカメラによる外観検査の精度に満足できていない
  • 大きいサイズのワークについて外観検査したい
  • シート状のワークの外観検査を行いたい

SLAIDの4つの特長

平面形ワークの外観検査に特化したシステムSLAIDには、以下の特長があります。

  • 高解像度の「ラインカメラ」を採用し、エリアカメラでは難しかったワークの撮像も可能
  • 「ハイブリッド照明」が取り組まれており、1台で複数の照明をワークに照射できる
  • シンプルな画面で操作性が高く、AIによる判定で高精度な検査を実現
  • 外観検査に必要な製品がワンパッケージになっており、簡単に導入できる

1.高解像のラインカメラでワークの表面を正確に撮像

1.高解像のラインカメラでワークの表面を正確に撮像

SLAIDで採用されている高解像の「ラインカメラ」は、同じく外観検査に使用されるエリアカメラに比べると性能が高く、細かいワークや精密なワークの撮像に適任です。
また、サイズの大きいワークの撮像にも向いています。エリアカメラを採用した一般的な検査機機構の場合、大きいワークを撮像する際にはカメラを複数台並べる必要があります。
そのうえワークを均一に撮像することは簡単ではありません。輝度ムラが出てしまい、検査精度に影響が出る恐れがあります。
ラインカメラであれば照明を当てる範囲が狭いため、照明ムラのない均一な撮像が可能です。

2.専用ハイブリッド照明を搭載

2.専用ハイブリッド照明

ラインカメラには、露光時間が短いうえ撮像した画像の明るさが暗くなってしまうというデメリットがあります。そこで、「専用ハイブリッド照明」を開発し、SLAIDに採用しました。一般的なエリアカメラ照明の50~100倍にあたるパワーの光を出すことができます。
1種類の照明条件を複数組み合わせてワークに当てようとしても、照明のフレームや枠が干渉してしまうため、うまく当てられません。他方、専用ハイブリッド照明では、ワークの形状に合わせて照明をブレンドし、1台で複数の照明を対象に当てられるので、このような課題を解消できるのです。

高角度照明

  • 同軸証明と比べ、平面処理された面の反射光が少ない(輝度が不十分)
  • 凹凸のある部分と平面部分のコントラストが小さい

高角度照明

同軸照明

  • きれいに平面処理された面は明るい(輝度が十分)
  • 凹凸のある部分は暗く撮像される
  • 凸凹と平面部分とのコントラストが大きい

同軸照明

側方照明

  • 表面が暗く撮像される(輝度が不十分)
  • 凹凸のある部分の反射光が多い
  • 凹凸のある部分と平面部分のコントラストが大きい

側方照明

各照明による写真のブレンド

各照明による写真のブレンド各照明による写真のブレンド

3.シンプルな操作画面、AIによるディープラーニングで検査精度の安定化

SLAIDの操作画面はシンプルで、どなたでも直感的に操作が可能です。そのため、初めて使う人に対しても操作を一からレクチャーする必要がないので、教育コストを大幅カットできます。

また、SLAIDのラインカメラで撮像した画像は、AIが検査して結果と不良種別を出してくれます。目視で検査を行う必要はなく、検査の手間を省けるという点もメリットです。また、ロボットアームを導入すれば、外観検査の自動化も可能となります。

4.パッケージで時間と手間のかかる検査システム導入を簡単に行える

4.パッケージで時間と手間のかかる検査システム導入を簡単に行える

外観検査システムを初めて導入するとなると、カメラや照明などの機器をそれぞれ個別に用意しなければならないケースもあります。それでは時間も手間もかかってしまい、外観検査をスムーズに始められません。
SLAIDは、外観検査で使用する機器が一体化したパッケージとなっています。カメラや照明などをそれぞれ準備しなければならないという負担を大幅に削減でき、時間や手間をかけずに外観検査システムを導入することが可能です。

平面の外観検査はSLAIDにお任せください

ラインカメラと専用ハイブリッド照明を組み合わせた外観検査システムSLAIDは、エリアカメラでは対応が難しいサイズのワークに対しても、検査が可能です。解像度も高いので、目視やエリアカメラなどでこれまで検知できなかったような細かい不良も検知できるようになります。

「エリアカメラによる外観検査の精度に満足できていない」「大きいサイズのワークについて外観検査したい」「シート状のワークの外観検査を行いたい」というお悩みを抱えている場合は、SLAIDの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

SLAIDは、ロボットアーム導入などによる外観検査完全自動化にも対応しておりますので、貴社の生産性向上や品質向上に貢献いたします。現場に伺って貴社の現在の状況や課題をヒアリングさせていただき、最適な提案をいたします。お気軽にご相談ください。